第I相医師主導治験WJOG16022M(HER2 Sand)
HER2遺伝子変異を有する固形癌に対するMobocertinib+T-DM1併用療法の安全性と有効性を検討する多施設共同第Ia/Ib相バスケット試験
フェーズ | 第I相 |
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目標症例数 | 38例 |
登録期間 | 2022年10月~2023年10月 |
対象 | HER2遺伝子変異を有する固形癌 |
外部リンク | jRCT2051220070 |
Point
- 金村 宙昌
近畿大学病院
腫瘍内科 - HER2遺伝子変異は25種類を超える固形癌において1-3%の頻度で見られると報告されており、従来の化学療法や免疫チェックポイント阻害薬の治療効果の低い集団とされています。そのためHER2遺伝子変異を標的とした治療薬が求められていますが、本邦においてHER2遺伝子変異を標的とした治療薬はありません。本試験では、HER2遺伝子変異を標的とする薬剤であるMobocertinibとT-DM1を併用することでより高い治療効果を想定しています。本試験を行うことで、Mobocertinib+T-DM1併用療法の安全性と有効性を検討し、HER2遺伝子変異を有する固形癌の患者さんの治療選択肢を広げることを期待しています。