FLAG代表よりご挨拶
FLAGは「臨床試験を楽しむ」ことを第一の目標としており、「臨床試験を作る楽しさ、ディスカッションする楽しさ」を感じていけるグループを目指しています。興味や好奇心を、これからのエビデンスの構築に繋げていく、そして世界に発信していくことが、FLAGの使命でもあります。もちろんFLAG会員一人一人のパワーアップも重要であり、教育にもFLAGは力を入れています。臨床腫瘍学の発展に興味を持っていらっしゃる方であれば、たとえ初学者であっても、きっと大きな力と全国で切磋琢磨できる仲間を手に入れることができると思います。
これまでFLAGでは、WJOG消化器グループの名を冠した臨床試験だけでなく、高齢者を対象にした大腸がんの観察研究や食道がんに対するFOLFOX療法の観察研究など、FLAG内の有志による多施設共同研究も行っています。このような実際の臨床から私たちが感じるクリニカルクエスチョンを、皆で議論し解決するための研究が行えることもFLAGの魅力です。また、一般病院・がんセンター・大学病院それぞれの得意分野を生かして、仲間とともに議論できるのも幅広い施設が加入するWJOGを母体とした若手会FLAGの魅力と考えています。
コロナも沈静化し、今後は研究について直接顔を合わせて議論をし、その後酒席を供にすることで、ざっくばらんに交流を深める機会も作れると思っております。若手会ですので、参加や議論にあたり遠慮する必要はないのも魅力です。まだまだ腫瘍内科医は少ないため、なかなか地方では議論がしにくい現状もあります。是非我々とともに交流を深め、お互いを高め合う仲間に加わってください。
皆さんのFLAGへのご参加をお待ちしております!
平田 賢郎
FLAGとは
FLAGはWJOG消化器グループの若手会として2018年に発足しました。がんセンターなどの腫瘍専門病院、大学病院、一般病院、企業など、様々なバックグラウンドを持った、概ね45歳以下の医師で構成されております。和気藹々とした雰囲気が特徴で、それぞれが腫瘍医としてのスキルアップを目指し、様々な活動を行っております。
定期勉強会
ASCOやESMOなどの大きな海外学会の後に定期的に開催しています。FLAGメンバーが交代で、注目演題に関するプレゼンテーション、ディスカッションを行い、最新情報に対する知見を深め共有することを目的としております。FLAG会員の所属する病院ではマンパワー不足の病院も多く、なかなか海外学会に参加できない方もおられます。そういった先生方には特に好評な企画となっており、様々な先生方の意見を聞くことによってより一層最新情報を深く理解することが可能です。
臨床研究提案
FLAGでは常に新規臨床研究の提案を募集しています。前向き試験に限らず、後ろ向き解析やTR研究など、これまでにも様々な臨床研究が立案され、FLAGを中心とした多施設臨床試験として実際に行われてきました。FLAG内のメンバーは臨床試験の経験も人によって様々ですが、未経験の先生でも全く問題ありません。解決したいクリニカルクエスチョンを提示していただければ、FLAGメンバーが力を合わせて実際の臨床試験に昇華させる方法をディスカッションを通じて探っていきます。
海外の臨床試験グループとの交流
年に一度、ドイツの臨床試験グループであるAIO(Association of Medical Oncology of the German Cancer Society)の若手会との交流を行っています。それぞれで行っている臨床試験についてのディスカッションや、最新の情報の共有、今後の治療開発についての議論など、とても有意義な交流企画となっています。ここ数年はコロナ禍のためweb開催となっておりましたが、今後はぜひドイツに行って交流してみたいと考えています。
その他
その他、キャリア形成に関する講演会や、リアルワールドデータ勉強会、がん情報サイト「オンコロ」と連携したオンコロジーセミナーなど、様々な企画が定期的に開催されております。また、若手同士の交流を目的として、懇親会なども行われており、全国に志を同じくする仲間を作ることができます。定期的に新規メンバーの募集も行っておりますので、腫瘍学に興味のある先生方はぜひ、新規参加をご検討いただけましたら幸甚です。
所属メンバー
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代表
Kenro Hirata
平田 賢郎
慶應義塾大学病院
消化器内科卒業年度 : 2007年
卒業大学 : 慶應義塾大学
趣味 : 温泉巡り、スキー
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副代表
Keitaro Shimozaki
下嵜 啓太郎
がん研有明病院
消化器内科卒業年度 : 2014年
卒業大学 : 慶應義塾大学
趣味 : サッカー観戦
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副代表
Kenji Tsuchihashi
土橋 賢司
九州大学病院
血液・腫瘍・心血管内科卒業年度 : 2008年
卒業大学 : 九州大学
趣味 : 読書
消化器グループ若手会「FLAG」 Steering Committee
役職 | 氏名 | 施設名 | 診療科名 | 卒業 年度 | 卒業 大学 | 趣味 |
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SC | 木藤 陽介 | 石川県立中央病院 | 腫瘍内科 | 2008 | 岐阜大学 | 子供と遊ぶこと |
SC | 平野 秀和 | 国立がん研究センター中央病院 | 消化管内科 | 2010 | 北海道大学 | ランニング、睡眠(どこでも寝られます) |
SC | 小森 梓 | 四国がんセンター | 消化器内科 | 2009 | 名古屋大学 | 散歩 |
SC | 白石 和寛 | 国立がん研究センター中央病院 | 頭頚部・食道内科 | 2014 | 三重大学 | 散歩 |
SC | 津軽 開 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2014 | 慶應義塾大学 | ゴルフ、漫画 |
消化器グループ若手会「FLAG」 相談役・アドバイザー
役職 | 氏名 | 施設名 | 診療科名 | 卒業 年度 | 卒業大学 | 趣味 |
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相談役 | 室 圭 | 愛知県がんセンター | 薬物療法部 | 1990 | 東北大学 | |
副相談役 | 岡本 渉 | 広島大学病院 | がん治療センター | 2002 | 愛媛 | 音楽鑑賞 |
アドバイザー | 谷口 浩也 | 愛知県がんセンター | 薬物療法部 | 2002 | 京都府立医科大学 | 観る将棋、ハイキング |
アドバイザー | 原 浩樹 | 埼玉県立がんセンター | 消化器内科 | |||
アドバイザー | 牧山 明資 | 岐阜大学医学部附属病院 | 腫瘍外科・がんセンター | スポーツ |
消化器グループ若手会「FLAG」会員
期 | 氏名 | 施設名 | 診療科名 | 卒業 年度 | 卒業 大学 | 趣味 |
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第1期 | 緒方 貴次 | 大阪国際がんセンター | 腫瘍内科 | 2014 | 京都大学 | 料理 |
第1期 | 菅谷 明徳 | 茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター | 腫瘍内科 | 2007 | 筑波大 | 観る将(羽生応援) |
第1期 | 三谷 誠一郎 | 近畿大学病院 | 腫瘍内科 | 2009 | 奈良県立医科大学 | ゴルフ |
第1期 | 川上 賢太郎 | 恵佑会札幌病院 | 腫瘍内科 | 2006 | 札幌医科大学 | パン屋巡り フットサル |
第1期 | 山本 駿 | 国立がん研究センター中央病院 | 頭頚部・食道内科 | 2014 | 筑波大学 | アニメ鑑賞、情報発信(M3、ケアネット、Medical Tribune、HOKUTO etc) |
第1期 | 高橋 直樹 | 埼玉県立がんセンター | 消化器内科 | 2015 | 宮崎大学 | 家族旅行、スポーツ観戦など |
第1期 | 川上 武志 | 静岡県立静岡がんセンター | 消化器内科 | 2008 | 北海道大学 | ゴルフ、美味しいものを食べに行く |
第1期 | 高山 歳三 | 大同病院 | 腫瘍内科 | 2011 | 昭和大学 | 料理 早起き |
第1期 | 今関 洋 | 国立がん研究センター中央病院 | 頭頚部・食道内科 | 2010 | 筑波大学 | 釣り、インターネット |
第1期 | 杉山 圭司 | 名古屋医療センター | 腫瘍内科 | 2011 | 東海大学 | そば、旅行 |
第1期 | 鶴田 展大 | 鶴田クリニック | 2013 | 久留米大学 | 温泉旅行、アニメ鑑賞 | |
第2期 | 中田 晃暢 | 大阪公立大学医学部附属病院 | 消化器内科 | 2011 | 富山大学 | スキー |
第2期 | 古田 光寛 | 神奈川県立がんセンター | 消化器内科(消化管) | 2011 | 京都府立医科大学 | 音楽鑑賞、格闘技観戦 |
第2期 | 朴 将源 | 関西医科大学附属病院 | がんセンター | 2009 | 京都府立医科大学 | スポーツ観戦 |
第2期 | 花村 文康 | 九州大学病院別府病院 | 内科 | 2012 | 九州大学 | 映画鑑賞、ドライブ |
第2期 | 稲垣 千晶 | 近畿大学病院 | 腫瘍内科 | 2010 | 千葉大学 | 旅行、映画鑑賞 |
第2期 | 千田 彰彦 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2016 | 慶應義塾大学 | マラソン、映画鑑賞 |
第2期 | 堀江 沙良 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2016 | 慶應義塾大学 | サッカー鑑賞、読書 |
第2期 | 吉弘 知恭 | JCHO 九州病院 | 血液・腫瘍内科 | 2014 | 九州大学 | コーヒー |
第2期 | 日野 佳織 | 四国がんセンター | 消化器内科 | 2011 | 愛媛大学 | 買い物、ドライブ |
第2期 | 西村 尚 | 東京慈恵会医科大学附属病院 | 消化器・肝臓内科 | 2009 | 音楽鑑賞 | |
第3期 | 児玉 紘幸 | 大阪医科薬科大学病院 | 化学療法センター | 2013 | 大阪医科大学 | 水泳、旅行 |
第3期 | 若林 宗弘 | 東邦大学医療センター大森病院 | 消化器内科 | 2016 | 千葉大学 | 海外サッカー観戦、旅行 |
第3期 | 生駒 龍興 | 関西医科大学附属病院 | がんセンター・腫瘍内科 | 2018 | 奈良県立医科大学 | 読書 |
第3期 | 安田 知代 | 関西医科大学附属病院 | がんセンター | 2009 | 京都府立医科大学 | 音楽鑑賞、ピアノ演奏 |
第3期 | 栗岡 勇輔 | 高知大学医学部附属病院 | 腫瘍内科学 | 2016(2017/3) | 岡山大学 | 温泉、北海道 |
第3期 | 武田 弘幸 | 聖マリアンナ医科大学病院 | 腫瘍内科 | 2012 | 山形大学 | 読書、料理 |
第3期 | 鈴木 伸三 | 東京大学医学部附属病院 | 消化器内科 | 2005 | 浜松医科大学 | コーヒー |
第3期 | 永田 祐介 | 聖マリアンナ医科大学病院 | 腫瘍内科 | 2010 | 聖マリアンナ医科大学 | 海外放浪、スキー |
第4期 | 石田 典仁 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2019 | 慶應義塾大学 | 格闘技全般、カラオケ |
第4期 | 石塚 保亘 | 愛知県がんセンター | 薬物療法部 | 2015 | 兵庫医科大学 | 御朱印集め、サウナ |
第4期 | 石橋 直弥 | 東京科学大学病院 | がんゲノム診療科 | 2014 | 広島大学 | 旅行、犬 |
第4期 | 伊藤 拓未 | 名古屋医療センター | 腫瘍内科 | 2020 | 金沢大学 | 弓道、ジョギング |
第4期 | 稲本 林 | 埼玉県立がんセンター | 消化器内科 | 2014 | 帝京大学 | アート建築歩き |
第4期 | 上野 翔平 | 九州大学病院 | 血液・腫瘍・心血管内科 | 2016 | 九州大学 | バスケットボール、旅行 |
第4期 | 笠原 美沙 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2019 | 慶應義塾大学 | 音楽鑑賞(オーケストラ、バイオリン) |
第4期 | 笠原 佑記 | 東北大学病院 | 腫瘍内科 | 2013 | 東北大学 | 散歩、子育て |
第4期 | 加藤 恭子 | 名古屋医療センター | 腫瘍内科 | 2013 | 愛媛大学 | テレビを見ること、家族と出かけること |
第4期 | 金田 匠海 | 国立精神・神経医療研究センター | 臨床研究・教育研修部門 情報管理・解析部 生物統計解析室 | 2024 | 東京大学 | 深夜ラジオ |
第4期 | 河野 吉泰 | 岡山大学病院 | 消化器内科 | 2007 | 岡山大学 | ランニング |
第4期 | 小山 泰司 | 神戸大学医学部附属病院 | 腫瘍・血液内科 | |||
第4期 | 齋藤 弘毅 | 東京医科大学大学院 | データサイエンス分野 | |||
第4期 | 榊田 智喜 | 愛知県がんセンター | 薬物療法部 | 2012 | 京都府立医科大学 | サッカー観戦、バスケ観戦 |
第4期 | 宗 英一郎 | 慶應義塾大学病院 | 消化器内科 | 2018 | 慶應義塾大学 | 剣道 (四段)、スキー |
第4期 | 徳毛 健太郎 | 広島大学病院 | がん化学療法科 | |||
第4期 | 馬場 啓介 | 東京大学医科学研究所附属病院 | 腫瘍・総合内科 | 2011 | 東北大学 | 読書,飲食 |
第4期 | 原田 和治 | 東京医科大学 | 医療データサイエンス分野 | 2021 | 総合研究大学院大学 | 将棋 |
第4期 | 原田 健太郎 | 東京慈恵会医科大学 | 消化器・肝臓内科 | 2016 | 東京医科大学 | 散歩、野球観戦 |
第4期 | 伏木 邦博 | 静岡県立静岡がんセンター | 消化器内科 | 2013 | 京都府立医科大学 | スポーツ観戦 |
第4期 | 由上 博喜 | 大阪医科薬科大学病院 | 化学療法センター(消化器内科) | 2013 | 大阪医科大学 | 映画鑑賞、コストコで買い物 |
消化器グループ若手会「FLAG」に参加している方の声
いざ若手会に参加してみると、年齢や境遇が多様な先生方が全国から参加され、若手ならではの臨床疑問や、年配の先生には聞けないようなことまでざっくばらんに議論しつつ、その後は飲み会でプライベートの話も含めてわいわいと飲み明かすという、私が想像していたよりもずっと穏やかな集まりでしたので、馴染むことができました。私は偶然にも提案した臨床研究が若手会の第1号研究(WJOG13219G: BRACELET Study)でした。 国内の著名なオピニオンリーダーの先生方にも(今思えば)温かい目で指導していただき、なんとか多施設共同後方視的観察研究を実行し、論文化(文献1) することができました。 このような機会を与えてもらい、かつ皆が支持的に研究のサポートやアドバイスを考えてくれるのは、WJOGならではだと感じております。次のステップとして、臨床試験を計画実行し、よりよい治療を探求・提供できるように、さらに研鑽を積んでいきたいと思っています。もしWJOG若手会への入会を迷われている先生は、少しだけ背伸びしてみると、きっとうまくいくのではないかと思います。皆様のFLAG、WJOGへの参加を心よりお待ちしております!
文献1. Shimozaki K, et al. WJOG13219G: The Efficacy and Safety of FOLFOXIRI or Doublet plus Anti-VEGF Therapy in Previously Untreated BRAFV600E Mutant Metastatic Colorectal Cancer:A Multi-Institutional Registry-Based Study (BRACELET Study). Clin Colorectal Cancer. 2022 Dec;21(4):339-346.
下嵜 啓太郎
松原 裕樹