観察研究WJOG17423L(REAL-WIND2 study)
IV期肺癌患者における多施設前向きレジストリ研究
フェーズ | 観察研究 |
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目標症例数 | 6000例 |
登録期間 | 2024年6月~2027年6月 |
対象 | IV期肺がん |
Point
藤本 大智
兵庫医科大学病院 呼吸器内科- 近年の薬物療法の進歩は著しく、癌の遺伝子検査やタンパクの検査等から細分化されています。しかしながら、これらの薬剤が使用可能となった背景の臨床試験においては厳格な臨床試験適格基準によって患者選択が行われており、実地診療の日本人においてのエビデンスは不十分と言わざるを得ません。日本人実地診療における進行期肺癌患者のうちこのような臨床試験適格基準を満たす患者は約3割と報告されており、臨床試験の治療成績が本当に実地診療の日本人においても証明されるかどうかは不明であります。
また、今後の治療の進歩のためには実地診療の患者さんから得られたビッグデータを利活用することが不可欠となっています。 本試験では大規模な臨床データを創出し、そこから今後実地臨床により還元するための検討を行うためにWJOGにてIV期肺癌における大規模な臨床データを創出することを目指しています。