第II相医師主導治験WJOG18524G(RAINBIRD)
FGFR2b陽性切除不能進行・再発の胃または食道胃接合部腺癌を対象としたBemarituzumab + Paclitaxel + Ramucirumabの第II相試験
フェーズ | 第II相 |
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目標症例数 | 52例 |
登録期間 | 2025年4月~2026年12月 |
対象 | 1次治療不応もしくは不耐となったFGFR2b陽性の切除不能進行・再発の胃または食道胃接合部腺癌 |
外部リンク | jRCT2031240547 |
Point
下嵜 啓太郎
がん研究会有明病院
消化器化学療法科- 切除不能進行・再発の胃または食道胃接合部腺癌は、依然として治療成績が十分ではありません。一方, 近年さまざまなバイオマーカーに基づく個別化治療の開発が胃癌治療においても進んでおります. 発がんや転移増殖などに関与するタンパクであるFGFR2bを標的としたBemarituzumabという分子標的薬が, 1次治療における化学療法との併用で有望な有効性を示したことから, 検証的な第III相試験の結果が待ち望まれています. WJOGでは, 本薬剤をより多くのFGFR2b陽性胃癌患者さんに届けられるよう, 2次治療における標準治療であるパクリタキセルおよびラムシルマブとBemarituzumabの併用療法の安全性と有効性を検討する第II相試験を実施しています.