第II相WJOG14220B(AGAIN)
アベマシクリブ投与後のHR陽性HER2陰性転移再発乳癌に対するアベマシクリブのre-challenge試験/ctDNAの継時的評価による薬剤耐性メカニズムの評価
アベマシクリブ投与後のホルモン受容体陽性HER2陰性転移再発乳癌に対する内分泌療法の変更とアベマシクリブのre-challengeによる有効性および安全性を検討し、アベマシクリブの効果予測因子となるバイオマーカーを探索する多施設共同単群第II相試験 (特定臨床研究)です。
フェーズ | 第II相 |
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目標症例数 | 65例 |
登録期間 | 2021年6月~2023年12月 |
対象 | アベマシクリブ+内分泌療法中に病勢進行したHR陽性HER2陰性転移再発乳癌患者 |
外部リンク | jRCTs031210129 |
Point
- 西村 明子
がん研究会有明病院
乳腺内科 - HR陽性HER2陰性転移再発乳癌において、CDK4/6阻害薬であるアベマシクリブと内分泌療法の併用療法による増悪後の標準治療は定まっていません。内分泌療法に対して抵抗性を示していても、CDK4/6阻害剤の有効性が保たれている可能性があれば、内分泌療法のみを変更することで、CDK4/6阻害剤と内分泌療法の併用療法の効果が維持できる可能性が考えられます。本試験では、この仮説を検証するとともに、アベマシクリブの効果予測因子となるバイオマーカーも同時に探索することで、今後の患者選択に有益となる結果が得られるものと確信しています。