第II相WJOG14320B(ERICA)
HER2陽性及び低発現乳癌のT-DXd治療に対するオランザピン併用制吐療法の有効性を検討するプラセボコントロール二重盲検ランダム化第Ⅱ相比較試験
乳癌のトラスツズマブデルクステカン(T-DXd)治療に対するオランザピン併用制吐療法の有効性を検討するプラセボコントロール二重盲検ランダム化比較試験 (特定臨床研究)です。
フェーズ | 第II相 |
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目標症例数 | 166例 |
登録期間 | 2021年11月~2023年9月 |
対象 | 初回のT-DXd治療を行う切除不能または遠隔転移のある乳癌 |
外部リンク | jRCTs031210410 |
Point
- 酒井 瞳
昭和大学先端がん治療研究所
昭和大学病院先端がん治療
研究臨床センター - 抗体薬物複合体(ADC)のT-DXd治療における予防的な制吐剤のエビデンスはありません。ERICAは、難治性の悪心に有効性が示されているオランザピンを5-HT3受容体拮抗薬、デキサメタゾンと併用する3剤併用療法の有効性を検討する試験です。長いT-DXdの治療期間において、吐き気を我慢する患者さんがひとりでも減ることを目指して、試験を行っています。